ハンドメイド製品の特徴について



ポーリッシュポタリーはスタンプ押し、絵筆での手描き、またその組み合わせで絵付けされます。そして、それは職人の手によってひとつひとつ行われる作業で、ポーリッシュポタリーの最も重要な要素であると、製造元各社が位置付けています。

このスタンプや手描きの絵柄は、量産用の転写や印刷によっての絵付け(いわゆるプリントもの)とは異なり、同じ絵柄でもひとつひとつに違いが見られるところが大きな魅力です。どれをとっても自分だけの唯一無二のポーリッシュポタリーであることが、ハンドメイドならではの温かみを生み、使う楽しみにつながることで広く愛されています。



大まかには次の様な違いがあります。大量生産品との違いを示す大切な証拠でもある、とてもユニークな個々の「違い」を楽しんでいただければと思います。

色の濃淡 ― スタンプ

スタンプ押しでの絵付けの場合には、濃すぎたり絵具が多過ぎると海綿に彫られた繊細なスタンプの柄が潰れてしまったりすることもあり、絵付け時にはその匙加減が大切になります。

スタンプを押す圧が高すぎると、細かく彫られた柄が潰れたり、絵具が多く付くことで釉薬をはじくことにつながります。それを防ぐには、比較的軽いタッチで連続して絵付けする技術が必要になります。そして、この作業が人の手によって行われているために色の濃淡が生まれます。プリントものでは、べったりと同一の濃さにすることができますが、このような「表情」は手作業にしか出せないものです。
色の濃淡 ― 絵筆

絵筆によって絵付けをする場合は、スタンプ押しと違って絵画的な要素が多くなるため、絵付けをする人の描き方に左右され、筆のタッチ(筆圧や筆使い)で色の濃淡が決まることが多いようです。


スタンプ押しの柄の間隔や位置

ひとつひとつ押していくスタンプなので、柄の間隔や位置もそれぞれ。絵付けは機械ではなく人が行っているので少しずつ違っていたり、少し重なっていたりします。密度がちょっと違うのも間隔の取り方の差から生じます。
絵筆描きによる柄の多少や曲線の違い

前述の通り描き方に左右されるため、細筆で輪郭を描く場合など線の太さが異なってきます。また、植物の枝などを描いたり、動物の睫毛や眉毛など曲線の筆を入れる場合には、そのカーブ具合や長さがそれぞれ微妙に違うところも、ポーリッシュポタリーらしいユニークな特徴です。
連続するスタンプの直線の精度

物差しを使わずにフリーハンドでまっすぐな線を引くことは不可能であるのと同様に、連続でスタンプ押しをする場合もまっすぐにはなりません。どこか人間らしい「動き」が出てきます。



昔ながらの手作業での絵付けは、職人の熟練、時間と手間が必要で、生産効率は良くありません。しかし、この「こだわり」を各製造元はとても大切に守り続けています。機械のように完全ではない、人の手による絵付けでしか出せない味わい、そして手仕事によるもの作りでしか伝えられない温かみこそが、ポーリッシュポタリー最大の『魅力』のひとつになっています。


形は、石膏型(ギブス)によって成形されています。石膏から外し、表面を滑らかにする作業なども一つ一つ手作業で行われています。そのため高台部分は完全な水平ではなく、完全な水平のテーブルトップ(ガラス面のテーブルなど)に置いた場合の多少のぐらつきは、どの食器にも見られます。また、完全な円形や方形ではなく、多少の歪みや反りなども見られます。焼き上がりの収縮率の違いなどで同じ製品でも大きさにわずかな個体差があることもあります。これらもハンドメイドゆえの仕様となっています。

近代化された工業製品とは異なり、昔ながらの手法によってひとつひとつが手作業で行われています。高台などの釉薬に覆われていない部分の小さなくぼみ、釉薬がかかっている部分の針穴程度の小さな穴、口の接触が想定されていない部分のざらつき、白地の部分にみられる水跡(薄いグレイのラインが入っているように見えます)、陶土粉の付着、細かな傷(ゼロはありえません)も見られます。


ヒビや割れと間違われやすいのですが、いずれも製造工程上の仕様ですのでご安心ください。


成形のための型は、外すために2つに分かれています。外した後に見える節目は、真直ぐについているのが特徴です。表面の凹凸は削ったり湿らせたスポンジで滑らかに磨かれ凹凸は無くなりますが、白地や薄い色の生地からは見ることが出来ます。絵付けにより色がある場合には大半は見えなくなります。


オーブン皿や容器の裏面に、2〜4cm程の溝状の窪んだ線が見られます。これは、もともと石膏型についている跡で、キズなどではありませんのでご安心ください。

また、裏面の高台部分(焼き上げのために釉薬を掛けていない部分)に針孔のような跡が見られます。これはこの箇所から、石膏型に液状の陶土を注入するために生じるもので、製法上の仕様となっています。これにより強度に影響を及ぼしたりすることはありませんので、安心してご利用ください。

石膏型から外し、凹凸をなくす作業の中で、湿らせたスポンジで表面を均一にし細かな陶土粉を落としたりする工程があります。この時に表面に水跡が付き、絵付けの無い生地の部分に線のようにうっすらと見えることがあります。


製造元によって様々ですが、製造工程において、作業や検査を行う際の確認の為に製品の裏側に番号の刻印を入れることがあります。同じ製品でも刻印の有るものや無いものがありますが、この有無と製品の品質等は関係がありません。

これらは成形工程時や焼成時に生じるもので、ハンドメイド製品ならではの仕様です。使用上差し支えないという製造元の判断に準じ、通常一級品の範疇としています。

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